こんにちは、母親介護中のインテリアコーディネーターのエイコです。
今回は、介護しやすいインテリア、つまり室内環境について考えてみました。
親御さん、または自分の身体状況が日々変わっていくなかで、自分が毎日過ごしている家の中を今後どのように工夫していったらよいだろうと情報を収集している方は多いかと思います。
最近は、介護用品やそれに関する商品がいっぱいあり、それを購入してみるのもいいかと思います。
しかし、室内スペースは限りがありますので、物を増やすと狭くなってしまい、逆効果になることもあります。
そこで今回は、室内のインテリアアイテムの中で、これを一度室内から抜いてみると意外と介護しやすいものをピックアップしてみました。
介護に限らず、普段の生活がより過ごしやすくなることでしょう。
リビングからソファとセンターテーブルを取ってみる
リビングには、必ずといっていいほどソファとセンターテーブルがある家庭が多いかと思います。
ソファはくつろぐためのイスですが、座り続けたり、立ち座りの動作には不安定な形状となっています。
- 座面が低めでやわらかいため、立つ時の動作が大変
- ひじ掛けが両端しかないため、座り姿勢が安定しない
ソファの前にあるセンターテーブルは、そもそも使いづらいですね。ソファに座っていても体を前にかがめないとテーブル上の物が取れない・・・
また、テーブルの高さが約40㎝程度のものがほとんどですが、この高さのせいで脚のすねに当たって痛い思いをしたりすることがあります。
では、ソファとセンターテーブルを取った空間はどうしたらいいのでしょうか。
一人掛けチェアとサイドテーブルのコンビが最強
座る姿勢が安定するのは、左右にきちんとひじ掛けがあったり、背もたれがしっかりしている一人掛けチェアで、ゆったりと過ごすのがいいですね。
そして横には、小さめのサイドテーブルを設置して、飲み物を置いたり、読んだ本を置いたりと便利に使うことができます。
夫婦で一人掛けチェア2つを置いても、以前より、リビング空間の余裕が出てくるし、介護するにしても自分で行動するにしても快適に過ごせるでしょう。
以前ご紹介した、IKEAの商品も座り心地も良いものでした。
ブログ記事参照
50代からのIKEA(イケア)家具選び〜高齢者でも安心して使える家具とは
https://eiko-smileblog.com/interior-5
ダイニングセットの適正な大きさと数を考えてみる
ダイニングセットを購入した時は、いつだったでしょうか。お子さんがいた頃、つまり家族の人数が一番多い時のダイニングセットがそのまま設置されていることが多いかと思います。
現在は、夫婦2人での生活、または親子で2人の生活という方が多いかと思いますが、ダイニングテーブルが大きいままだったり、使っていないチェアがいくつか余っている状態かもしれません。
例えば、使っていないダイニングチェアを取ってみてはいかがでしょうか。
ダイニングセットは4つチェアが置いてあることが多いと思いますが、夫婦2人ならば、残りの2つを取って広々と空間を使ってみましょう。
ダイニングセットがダイニングスペースに窮屈に設置されている場合、ダイニングチェアの後ろ脚に引っかかって転倒することも多いため、必要最低限のチェアの数にしておきましょう。
また家族や友人が来た場合は、その時だけ取っていたチェアを設置する、折り畳みイスを用意するなどの工夫をすると良いでしょう。
床のマット類をなるべく取ってみる
家の中には、様々なマットが置いてありますね。
玄関マット、バスマット、トイレマット、キッチンマット、リビングのラグマット等、たくさん敷いていることが多いですが、これが意外と小さな段差となってつまづいたり、転倒したりとしてしまいます。
なるべくマット類を取ってみましょう。
床の汚れが気になるところですが、マットがないので、逆にサッと掃除機をかけたり、ふき掃除がしやすくなるのもいいところです。
また冬になると足が寒いという心配がありますが、スリッパ等を履いて工夫してみましょう。
但し、靴下で歩くのは滑って転倒する可能性が高いのでやめましょう。
私の母は靴下で歩いて何度も転倒してしまいました・・・
電気コードの製品を減らしてみる
便利や快適さを考慮して次々と電化製品を購入していくのはいいのですが、その分電気コードが床に長々と這っていることが多くなります。
当然ですが、これも足に引っかかってしまう危険性があるので、つまづいたり転倒したりしてしまいます。
なるべく減らすが、壁にコードを這わすように整理するようにしましょう。
電気コードを減らす方法として例をあげると、
・手元の電気照明スタンド→充電式の照明スタンドへ
・電気毛布→ヒートテック等の発熱機能がある毛布へ
・瞬間電気湯沸かし器ポット→やかんや鍋を利用して沸かす
・パソコンとプリンターの接続は、wifi機能を利用
など、色々とありますが、一つ面白いアイディアをお伝えします。
それは、災害用のポータブル電源です。
以外かと思いますが、電源コードを伸ばしたくない、そばにコンセントがないという時に充電しておいたポータブル電源を使いたい場所において、使いたい電化製品のコードにつなげれば、コードの長さを気にせずにどこでも使えて便利です。
おすすめのポータブル電源は以下のものですが、他にも色々ありますので調べてみるといいですね。
まとめ
今回は、介護しやすいインテリア空間についてお伝えしました。
介護ということに限らず、普段の生活で少し工夫すれば快適に過ごせるような内容だったと思います。
家にあるものを再確認しながら、これは必要、不要を考えてみましょう。ただ過ごしていると、物にあふれ返ったりして空間が狭くなったり、危険がともなったりするので、常日ごろから気を付けたいものですね。