KAIGO BLOG
〜いつも笑顔で〜
在宅介護

高齢者にとって安心な家とは?

こんにちは、エイコです。

最近、新型コロナウイルス感染予防で、家で長い時間を過ごす事が多くなりました。

そうなると、いかに快適に過ごそうかと考えるようになりますが、特に高齢者の場合、家で長い時間を過ごすには、色々配慮が必要となりますね。

勿論、すでに自宅で高齢の親御さんを介護をされている方も多くいらっしゃいます。

そこで高齢者にとって快適で安全に過ごすためにはどのような工夫をすればいいのか、分かりやすくまとめました。

ちなみに、私は現役のインテリアコーディネーターで、現在、新築分譲マンションのコーディネートをしております。(プロフィールをご覧ください。)

床面の工夫

提案1:滑りにくい床材にする

理由:滑りやすいフローリング(板の間)でスリッパで歩く場合は、特に滑りやすいので注意。

具体策:フローリングの上から敷くことができる、「タイルカーペット」がおすすめ。凹凸があるカーペットは、足のグリップ力が高い。また、水や他の液体がこぼれても水分を吸収するので、滑りを防いでくれる。(以下をクリックして参照→楽天市場)

 

提案2:小さな段差を解消する

理由:和室と洋室の間、廊下とトイレの間には、小さな段差があることが多い(戸建てに多い)

具体策:「段差スロープ」などの部材を置くことで、傾斜ができ、段差を解消できる。また車椅子も移動しやすくなる。(以下をクリックして参照→楽天市場)

 

提案3:ラグマット(敷物)を床にきちんと固定する

理由:ずれてシワが寄ったり、カドが少しめくれているところへ足を突っ込むとつまずきやすい

具体策:床とラグマットの間に「滑り止めシート」を挟む。ポイントは、四隅にきちんと挟むのが効果的。(以下をクリックして参照→楽天市場)

 

提案4:電気コードを表に出さない

理由:扇風機、こたつ、電気ストーブなどの季節家電は、一定の時期だけ出すので、コードが長く表に出ている事が多く、つま先に引っかかる。

具体策:コードをラグマット(敷物)の下へ入れて隠したり、巾木の上に這わせて、壁に固定する

壁面の工夫

提案1:手すりを設置する(トイレ、玄関、階段、浴室、廊下など)

理由:不安定な体勢になる場所では、転倒するリスクが高い

具体策:壁に補強が入っていない場合は、天井固定のツッパリ手すりや、置き型の手すりで設置できる。また福祉用具の介護保険認定用品として、レンタルも可能(以下をクリックして参照→楽天市場)

 

提案2:ドアを開き戸から引き戸へ変更(工事必要

理由:開き戸は、足がもたつくと足指などが挟まったり、ぶつかって怪我をすることがある。また車いすの場合は、開けにくく、負担を感じてしまう。

具体策:吊りタイプ(ハンガータイプ)の引き戸がオススメ。またゆっくり閉まるソフトクローズ付きにすると、手挟み防止になる。工事が必要なので、近くの工務店などに問い合わせてください。

照明の工夫

提案1:照明の明かりは、青白い「昼白色」を選ぶ

理由:加齢によって眼球の水晶体が濁ると、黄色くくすんだフィルターがかかったように見えるため、赤みを帯びた「電球色」の明かりは、見えにくい。

具体策:設置している照明の電球や蛍光灯に「電球色」があれば、「昼白色」へ交換する。また寿命が長い「LED電球」や「直管型LEDランプ」にすると、交換する回数が減らすことができる。(以下をクリックして参照→楽天市場)

提案2:寝室からトイレ へ行くまでの動線に照明を設置する

理由:高齢者は睡眠深度が浅く、トイレに通う回数も多くなるため

具体策:寝室からトイレまでに廊下を通る場合には、目にやさしい、動きを検知して灯るセンサ付の「足元灯」を設置するのがおすすめ。(工事必要)。また工事不要な、廊下のコンセントへ後付けできる「足元灯」もある。(以下をクリックして参照→楽天市場)

住宅設備の工夫

提案1:浴室を低床タイプのユニットバスにする(工事必要)

理由:浴室出入り口の段差解消、滑りにくい床、浴槽へのまたぎ易さなど、多数のメリットがある。

具体策:お風呂メーカーで有名なTOTOやLIXILのホームページを参考にする。浴槽のまたぎこみの高さは40cm程度、自動で湯沸しや追炊きができる給湯器、手すり位置などを確認するのがポイント。

また万一の時にキッチンやリビングにいる家族に連絡できる緊急ブザーがあるとより安心!

TOTO ユニットバスホームページ↓

https://jp.toto.com/products/bath/

LIXIL   ユニットバスホームページ↓

https://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/

提案2:調理器具をガスからIHクッキングヒーターにする(工事が必要の場合もあり)

理由:高齢になると、眼球の水晶体が少しづつ黄色くにごり、青色の認識がしづらくなる。つまり青いガスの炎も認識しにくく、火傷や火事の原因となる。

具体策:調理機器は、据置型とビルトイン型があり、ビルトイン型の器具交換の場合、工事が必要となる。近くの工務店などへお問い合わせください。音声ガ イダンス付きの機種がおすすめ。

家具の工夫

提案1:ひじ掛けが丈夫な椅子を選ぶ

理由:椅子から立ち上がる時にひじ掛けが補助となるため、かなりの体重がよりかかり、壊れやすい部分となる。

具体策:軽くて丈夫な成型合板で造られた椅子がオススメ。丸みを帯びたデザインのものが多いので、安全。(以下をクリックして参照→楽天市場)

 

提案2:ダイニングテーブルは、丸または角が丸いものを選ぶ

理由:不意に頭や体を角にぶつけてしまった時、怪我のリスクが少ない。

具体策:すでにピン角のダイニングテーブルをお使いの場合は、角にコーナー用のクッション材をつける。

提案3:玄関で座って靴が履けるイスを設置する

理由:靴を履いたり脱いだりする際の転倒防止になる。また立ち座りの補助にもなる。

具体策:手すり付き、座の高さ調整が可能なイスがおすすめ。(以下をクリックして参照→楽天市場)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

住み慣れた環境で最期まで過ごしたいと望む人は多いかと思います。そのためには、身体機能の低下に備えたり、現状の身体状況に合わせた、住宅の環境づくりが大切です。

簡単に出来る内容から工事が必要な内容まで取り上げましたが、皆一つ一つが大事な事です。これから先、必要になった時には、思い出して頂ければと幸いです。

いつまでも元気に笑顔で住める、そんな住まいでありたいですね。