こんにちは、エイコです。
今回は、実際に母の住まいや介護施設を決めるにあたり、どのようにお金の工夫をしてきたかをお話しします。
すでに父は他界し、私は一人娘なので、母の住まいや介護施設探し、引っ越しも全て一人で考えて行動しました。(途中、主人も手伝ってくれました)
一人暮らしの親御さんがいる方、介護が始まる可能性がある方、現在介護をされていて、介護施設を検討されている方などに参考になればと思います。
実家を賃貸物件へ
近くで母を見守るために、母は、実家(木造一戸建 2階 100㎡)から、私の家の近くの賃貸マンションへ引越することにしました。
そして実家を空き家にするのは、もったいないと考え、賃貸物件として貸し出そうと決めました。
もう一つ大きな理由があります。家というのは、人が住んでいないとすぐに劣化するからです。
人が住んでいないと‥
- 換気をしないので、湿気がこもってカビが繁殖しやすくなったり、木が腐りやすくなる
- 掃除をしないので、チリやホコリが積もって虫やカビが繁殖しやすくなる
- 修繕をしないので、雨漏りや地震で一部が損傷しても放置してしまう
そこで近くの不動産屋へ声がけをし、仲介を依頼しました。
結果、家賃10万5000円で貸すことができ、今でも継続しています。
実家の整理をする時の工夫
そして実家の整理と不要品の処分の作業を行ました。全ての作業を回収業者に依頼すると、高額になるので、少しづつ以下のように行いました。(期間1ヶ月程度)
大型家具、家電、ピアノ、車
- 買取業者で査定し、買取
- 10万程度の収入(内、ピアノが7万程度)
- 但し、引越先で使用する家具家電は残す
服、本類
- ダンボール梱包し、BOOK OFFで買取
- 3万程度の収入
- 勿論、父の思い出の服と小物は残して私の家へ
残りの細かな不要品
- 市のゴミ出しの曜日に合わせて出す
- ゴミ袋代 5000円程度の支出
- 「粗大ゴミ」「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「リサイクルゴミ」に分別
庭の手入れや草木の剪定
- 全て私の主人が行いました(かなり助かりました)
- 費用は0円
- 但し、燃えるゴミとして出すため、30センチ程度に木を細かく切りました。
木の剪定の時は、以下のような高枝切りバサミが本当に役に立ちました。詳細はクリックしてご覧ください↓
フスマ&障子の張り替えと掃除
- 近くのリフォーム業者へ依頼
- 50万程度の支出
ちょっとしたフローリングの傷は、以下のようなカラーペンで自分で補修をしました。詳細は、クリックしてご覧ください↓
商品として売れそうな小物類
- フリーマーケットで販売
- 1万円程度の収入
- 私の住んでいる区が主催しているフリーマーケットで販売
結果、実家を賃貸物件として貸し出すまでに、費用は36万5000円程度かかりましたが、処分費を含めて考えるとかなり費用を抑えることができました。
賃貸マンションへ入居
これで、私と母は毎日会うことができ、何かあってもすぐに行って病院へ連れて行くことが可能になりました。
この物件(マンション)に決めた理由ですが、
- 私の家から徒歩3分程度の場所にある
- セキュリティやエレベーターがある
- 木造戸建てより、部屋の温度差が少ないので安心
- LDと和室で広さ30㎡という丁度良い広さ
- 母親一人でも買い物へ行ける距離にスーパがある
- 総合病院が近い など
実家の家具をそのまま使っていたのですが、母がテーブルの角に頭や脚をぶつけてばかりいたので、以下のようなコーナーガードをつけました。詳細はクリックしてご覧ください↓
ちなみにマンションの家賃は10万円でした。実家の家賃が毎月10万5000円入るので、毎月5000円の利益になります。
サービス付き高齢者住宅へ入居
見守りと食事提供が必要となり、介護施設を探すことにしました。
この物件を決めた理由ですが、
- 民間の有料老人ホームより費用が安い→月23万程度
- 外出や外泊、来客などに制限がない
- 個室で部屋や共用スペースがバリアフリー
- スーパーが近い
- 私の家から歩いて10分程度の場所にある など
月23万円は、費用が高いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、東京都中野区なので安い方の家賃となります。
この頃から薬の管理は私が行い、以下のような「お薬カレンダー」に入れて日付を薬に書いて管理しました。とても便利でした。詳細はクリックしてご覧ください↓
介護付有料老人ホームへ入居
転倒をくり返したり、入院をしたことにより、一人でトイレにも行くことが出来なくなったため、介護付有料老人ホームへ行くことにしました。
この物件を決めた理由ですが、
- 入居一時金がなく、他の有料老人ホームより割安
- 内科&整形外科が併設している介護施設で、医者が24時間体制で対応可能
- 駅から徒歩4分程度の場所にある→私が会社帰りに行くことができる
月30万程度でしたが、入居一時金なしで東京都杉並区で、JR中央線の駅から徒歩圏の老人ホームとしては、安い方でした。
余談ですが、東京のJR中央線沿線は、通状の分譲物件や賃貸物件なども、とにかく高いのです!
詳しくは、介護施設検索サイト「LIFULL介護」の
「東京都の老人ホームの費用相場」をご覧ください。↓
https://kaigo.homes.co.jp/market_price/pref=13/
特別養護老人ホームへ入居
実は、介護付有料老人ホームへ入居する前に、中野区の特別養護老人ホームへ入所申し込みの申請をしていました。
やはり、月30万というのは母の年金と実家の家賃収入を足しても足りないからです。
どこも満床ということは承知の上で、5箇所の特別養護老人ホームへ申請しました。
しかし書類の一次評価が、優先度の高い「Aグループ」と判定されたものの、待機人数が、500人~600人ということを知らされました。
それでも、半年くらい経ったある日、入居可能という電話がかかってきて、2週間後に移ることが出来ました。とてもラッキーだったと思います。
この物件を決めた理由ですが、
- 費用が安い→月11万程度
- 施設が広く、車椅子でも自由に施設内を動くことができる
- イベントやレクリエーションが多い
- 会社帰りに行くことが可能な場所
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、私の母の住まいや介護施設の費用、その他に関して、工夫をしてきた経験談をお話ししました。
ポイントは、
- 実家を空き家にせず、賃貸に出して介護施設費用にあてる
- 介護の程度に合わせた住宅や施設を選んで費用を抑える→例:サービス付高齢者住宅など
- 社会福祉法人や自治体が運営する「公的施設」を選んで費用を抑える→例:特別養護老人ホームなど
- 見守りしやすいように、なるべく自分の家の近くの施設を選ぶ
新型コロナウイルスで、今後の景気がどうなるか、一段と不透明になりつつあるこの頃ですが、その分しっかりとこの先の介護にかかる費用を把握して準備しておきたいですね。