インテリアコーディネーターのエイコです。
段々と春らしい季節となりましたね。
この季節は新しい住まいや職場、環境へかわる方も多いかと思います。
そこで今回は、高齢になっても長く使い続けられる50歳からの家具選びのポイントについてお話しします。
家具は、一度購入するとなかなか買い替えることが難しいので、よく考えて慎重に選びたいところです。
また私はマンションのモデルルームデザインをしていたので、デザインにも少しこだわってみました。
ダイニングチェア(イス)
- イスの背もたれに取手や手掛けがあるもの
- 頑丈なひじかけ付き
- なるべく軽量
- 脚は木製がおすすめ
イスはテーブルから離したり寄せたりと動かさなければならないので、手が掛けられて楽に動かせるものを選びます。
そして、ひじかけを手で押しながら立つ事が多くなるのでひじかけがあるタイプほうがいいですね。
また自分の足をイスの脚にひっかけてしまわないように、イスの脚は鉄パイプのものより、視認性の良い少し太めの木製にしましょう。
例えば、このようなイスだといいですね。
CONDE HOUSE より引用
ダイニングテーブル
- 脚は4本脚のもの
- テーブルの角はなるべく丸みを帯びたもの
- 天板の素材は、無垢材
一本脚のテーブルがありますが、実はかなり不安定なつくりになっています。何かの拍子で天板の端に手をついて体を寄りかけてしまった場合、テーブルごと転倒してしまう危険性があります。
そしてもちろん四角いテーブルの角は、なるべく丸みを帯びたほうが安全ですよね。
天板の素材は色々ありますが、無垢材が一番長く使うことができます。なぜなら傷が多少ついても傷の部分は表面と同じ木材なのでそのままでも問題なく、逆に使えば使うほど経年で木の味わいが出てきます。
例えばこのようなテーブルが理想的ですね。
CONDE HOUSE より引用
ソファ
- 座面が柔らかすぎない
- ある程度座面の高さがある
- ひじかけがある
- なるべく1人掛けのもの
座面が柔らかすぎると、立ち上がる時に足腰にかなり力を入れなければならないので、多少硬めのほうが動作がしやすいです。同じく座面が高めでひじかけがあるほうが、立ち上がる時の動作が楽にできます。
ソファは、2人や3人掛けのものが多いですが、1人掛けのほうが座った時の姿勢が安定しますし、立ち上がる時は両方のひじかけが使えて楽に動作ができるのでおすすめです。
例えばこのようなソファがいいですね。
CONDE HOUSE より引用
ベッド
- セミダブル以上の大きさ
- ベッドに座った時に両足が床につく程度の高さ
- 沈み込みすぎないマットレスの硬さ
- 背もたれのリクライニング機能(電動)
ベッドはなるべく大きいほうが、ベッドからの転倒防止になりますのでおすすめです。そしてソファと同様に、立ち上がりの動作を楽にするために、ベッドの高さやマットレスの硬さを確認しましょう。
もう一つ、マットレスの硬さを確認するポイントがあります。それは寝返りがしやすいかどうかです。睡眠は一日の1/3を占めるのでとても重要ですね。
あとは背もたれのリクライニング機能があるといいですね。後々の介護のことも重要ですが、この機能があればベッドの中で本を読んだりスマートフォンを見たりと何かと便利です。
日本ベッド より引用
収納家具
- 壁面の収納は手の届くところまでの高さ
- 引出しの取手は掘込みで手がかかりやすい
- 小さい家具はキャスター付きのもの(ストッパー付)
- ガラスの飾り棚や扉は極力避ける
収納家具は大きければいい、収納量が多ければいいというものでもありません。楽に出し入れできるかどうかがポイントです。また引出しの金物取手などの出っ張りがある取手は、体がぶつかった時に痛かったり、洋服にひっかけたりする危険性があるので、掘りこんでいるものがいいですね。
そして小さなワゴンやサイドテーブルは、掃除がしやすいようにキャスター付きのものを選ぶのはいかがでしょうか。(ストッパー付のほうがいいのですが)
もちろん、地震対策でガラスが使われているものは避けたほうが無難です。
CONDE HOUSE より引用
dinos より引用
まとめ
今回は、50歳からの家具選びのポイントについてお話しました。
家具別に色々とポイントはありましたが、簡単にまとめると、
- 立ち座りや移動の動作が楽にできる
- 無理な姿勢をとらなくてもよい
- 安全・安心に使える
それぞれ自身の好みや憧れのインテリアスタイルがあるかと思いますが、
購入前には一度落ち着いて、先々の自身のライフプランを考えながら購入を決めていくというのもいかがでしょか。