こんにちは、インテリアコーディネーターのエイコです。
最近も全国的に地震が多くなってきましたね。
そこで今回も地震対策のインテリアについてお伝えします。
今まで高齢者に配慮したインテリアもお伝えしてきましたが、内容はかなり共通しているので、さらに内容を深堀りしていきたいと思います。
不安定な家具や家電の見直し→テーブル、スタンド、テレビなど
まずはダイニングテーブルを見てみましょう。脚の位置が、きちんと外側に4本で支えているデザインでしょうか?
下のデザインのように、1本脚や4本足でも内側で支えているデザインは、脚元がスッキリしているので空間が広く見えるというメリットがありますが、とても不安定です。
また、地震が起きた時、下へ潜り込むにも脚が頭にぶつかってしまうかもしれません。
それを考慮して地震の時には心構えをしておくとよいでしょう。
そして意外と忘れがちで不安定なものがまだあります。
それは、スタンドを呼ばれている家具です。
〇照明スタンド(フロアースタンド)
〇スタンドミラー
〇洋服掛け(コートスタンド)
〇フラワースタンド
このような家具は、手軽に購入できて便利なので、どの家庭にも1つや2つぐらい置いてあるかと思います。
壁側や部屋の隅に置いてあることが多いため、普段はあまり目立つことはありません。
しかしどれも背が高くスリムなので、いざ地震となるとすぐに倒れてしまうのは想像がつきますね。
そこで置く場所を工夫してみましょう。
ポイントは、
〇部屋の出入り口(ドア)のそばに置かない→倒れて出入口をふさいてしまうおそれがある
〇普段の生活空間で長くいるところのそばには置かない
〇廊下などの通路や狭い場所には置かない
〇ガラスを使った家具やアイテムのそばには置かない
さらに考えてみると不安定なものとして、どの家庭にも一台は置いてあるテレビがあります。
昔のテレビは、ブラウン管や液晶でも厚みがあったので安定していましたが、最近のテレビは有機ELテレビが普及してきているので、かなり薄くなりました。
薄くなって設置場所に困ることが少なくなったというメリットはありますが、逆に倒れやすいというデメリットがあります。
地震対策としては、下のような「耐震ベルト」というアイテムがあります。
後ろ側で家具と固定することにより、前への転倒をおさえてくれるので安心ですね。
床に置かれたままのアイテムをチェックする→敷物、電源コード、荷物など
地震が起こった後、避難しなければなりませんが、避難経路は安全に確保されていますか?
とっさの行動なので、スムーズにストレスなく避難できるようにしておかなければなりません。
足に引っかかってつまづいたり、ぶつかって転んでしまわないようにしましょう。
そしてそのような障害物を取ってしまいましょう↓
〇整理されていない電源コード類
〇ずれてしまう敷物やマット類
〇狭い廊下などに置きっぱなしの宅急便やそのままにしている荷物類
どうしても取ることができない場合の解決方法としては、
〇電源コードは、モールなどを使って壁につたわせて設置する
〇敷物やマット類は、ズレ防止のネットを敷いたり、四隅がめくれないように、シールを貼る
収納や装飾の考え方→基本は重いものはなるべく下へ
これは、地震で家具の中に収納したものが飛び出してしまった時でもなるべく身体に危なくないようにする考え方になります。
特に身体の中でも頭を守るということを重点をおきました。
腕の高さ(肩の高さ)以上のところには置かないほうが良いものは、例えば以下のようなものになります。
・食器やガラス製品などの割れ物(鉢や花瓶類も)
・本や雑誌類
・液体洗剤や調味料などの液体が入った瓶やボトル
それでは、上に置けるものは何かというと多少ぶつかっても柔らかくてあまり痛くないものになります。
・トイレットペーパーやティッシュ類
・タオル類
・衣類
そして収納方法で大切なポイントが一つあります。
それは、室内で長く過ごしている空間や座っている近くに高い家具を置いたり、高い位置に収納をしないことですね。特に寝室にはベッドやサイドテーブル以外置かないのが一番安全です!
まとめ
今回は、第二弾で地震に強いインテリアをお伝えしました。
・より安定な家具への検討
・倒れそうな背の高い家具を確認
・避難の時に転倒しないように足元の安全の確保
・収納しているものが落下してきた時の安全の確保
ちょっとしたことですが、地震に対する恐怖が少しでも軽減になることなので、ぜひ行ってみてくださいね。