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介護

母の死から学んだこと~高齢での骨折は骨折だけではすまされない

こんにちは、エイコです。

先月4月に私の母が他界しました。
88歳でした。
大病を患ってはいませんでしたが、誤嚥からの肺炎で亡くなりました。

なぜ肺炎で亡くなったのに骨折が関係するのか?

親御さんを介護されている方には参考になるかと思いますのでご覧ください。

車椅子からの転倒での骨折は結構ひどかった

昨年の9月に老人ホームで車椅子から転倒してしまいました。左へ転倒したので、左肩と左の大腿骨を骨折。高齢のため、手術は難しいと判断。治療自体は骨折のみだったので2週間ほどで退院できました。

骨折のままでも、なんとか車椅子で元の老人ホームへ戻れたのですが、なぜか少し元気がなくなっていました。

原因は痛み止めの副作用なのか、ぼーっとしている時間が長くなり無気力な感じになっていきました。

それでも少し強めの痛み止めを服用しているので本人は痛みを感じることはありませんでした。

痛み止めの薬の副作用とは?

 「トラムセット」という痛み止めを使用していました。

よく頭痛などの市販薬で使用する痛み止めで有名な「ロキソニン」より一段階強い薬です。

副作用をしらべると

  • 吐き気、吐く、食欲不振、便秘、腹痛、味覚異常
  • 眠気、うとうと、ぼんやり、めまい、頭痛
  • 口が渇く、尿が出にくい、体重減少
  • 高血圧、ほてり
  • 発疹、かゆみ、多汗症
  • 肝機能値異常

と多種に渡ります。

母は以前に、心筋梗塞を患ったので、血液をサラサラにする薬などのいくつかをずっと処方していました。そこにプラスしてこの「トラムセット」なので身体に対する負担は大きかったでしょう。

上記の副作用の中で、母は眠気やうとうとやぼんやりなどの症状が出てしまったと思います。

自分で食事することが出来なくなった



そして1ケ月ほど過ぎたころ、自分で食事をしようとする意欲がなくなってきました。介助をすればきちんと食べてくれるので食欲は落ちてはいませんが、何かをしようとする行動が少しづつ減ってきました。

人間の元気の源は、やはり自分でしっつかりと食べることができるということではないでしょうか。あたりまえのことですが。

母を見ながらそう感じていました。

新型コロナウイルスにかかって再入院


去年
11月下旬ごろ、発熱したので病院に行ったところ、新型コロナウイルスにかかったということで入院となりました。

2週間ほどで退院できる予定でしたが、ウイルスがなくなってもなかなか熱が下がりません。

原因は、誤嚥による肺炎で熱が続いていました。

食欲はあっても食べると発熱してしまう、つまり食べ物が肺に入って炎症を起こして熱が出ていました。

このように口から食べ物が食べられなくなると、点滴や胃ろうなどから栄養をとらなければなりません。

延命措置の胃ろうの選択はやめて点滴で栄養を取ることに


 病院から今後についての説明がありました。

 胃ろうにするか、点滴で栄養をとるのかを選択をしてくださいとのこと。

母自信からはこのようになった場合については特に聞いていなかったので私が決めることになりました。

皆さんの考えはいかがですか?

この選択肢には正解がありません。

私の選択は、母の身体にこれ以上負担をかけたくないという思いから点滴での栄養にしました。

胃ろうのほうがより多く身体に栄養が入ると言われていますが、私の母の場合、栄養を吸収する能力が低くなっていたため、胃ろうでも点滴でもそう変わりはないだろうという医師の助言もありました。

これで熱は下がりましたが、あとどれくらいの余命なのか・・・
静かに見守っていきました。

 

静かに息を引き取った母

 

  時が過ぎていき、今年4月1日(令和5年4月1日)に母は病院で静かに息を引き取りました。

大病を患ったわけではないので、苦しくなることはありませんでした。

車椅子から転倒して約半年、点滴のみの栄養になってから約2か月半、よく考えてみると、転倒から半年で亡くなったというのは、かなり早くてあっという間という感じでしょうか。

そして口から食べられなくなるということ・・・

人は食べることで生きていける、そして食べることが難しくなった場合は、生きることも難しくなるというあたりまえの事を強く実感しました。

高齢者の骨折は、骨折だけではすまされない

 


このように、最初は母の骨折は骨折だけで済んで大丈夫だと思っていました。

しかしちょっとした変化、骨折による新たな薬の追加で体調が変わっていきました。

また入院を繰り返すことによって身体を動かすことが少なくなると体力がなくなっていって弱くなっていきました。

高齢者は骨折もそうですが、何か一つのちょっとしたきっかけや原因で急激に体調が悪化してしまうことが多々ありますので、皆さんも親御さんの体調の変化をこまめに見守ってください。

今回の内容は、こういう事例があるということで参考にしていただければと思います。

そしてまだ義母(83)がいますので、見守りを続けていきたいと思います。