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インテリア

地震に強いインテリアは、高齢者に優しいインテリアになります

こんにちは、インテリアコーディネーターのエイコです。

最近、全国的に地震が多く発生していますね。

ここ東京でも昨年、地面から突き刺さるような震度5の強い縦揺れがありました。

そういう状況が続く中、コロナで長時間、家の中にいる方が多いと思いますが、かなり不安になってしまいますね。

そこで今回は、地震に強いインテリアとは具体的にどのようなインテリアにすればいいのかをお伝えします。

ちなみに我が家はつい最近、天井の照明をシャンデリアから円形のシーリングライトに変えました。(この意味、わかりますでしょうか?)

 

割れやすいガラス製品は極力使わない

 

家具屋に行ってみると、ガラスを使った家具は多く出回っていますね。

・飾り棚&食器棚
・テーブル
・照明
・鏡(ガラスの一種です)   など

ガラスのテーブルはとてもおしゃれで空間が広く見えるというメリットがありますが、地震の際にテーブルの下へ潜ってしまうと怪我のリスクがあり、逆に危ない状況になってしまいます。

またガラス天板に何か物が落ちたりぶつかった時には割れてそれがまた怪我のもとになりますね。

そして高齢者の話になりますが、握力が弱くなってくると、手が滑って物がガラス天板に落ちて怪我してしまうこともあるので、なるべくガラスは避けたいところです。

現在ガラステーブルを使用している方は、天板を木製に変更できるデザインなのか確認したり、それが出来ないのであれば木製天板のテーブルへの買い替えをおすすめします。

次に食器棚や飾り棚の場合はどうでしょうか。

地震でガラス扉が勝手に開き、その勢いで割れたり、中に収納している物が前に出てガラス扉にぶつかって割ってしまうことがあるので危ないですね。

そしてもう一つ避けたいガラス製品は、天井照明のシャンデリアです。シェードの一つ一つがガラス製になっているものがほとんどだと思います。

そうなると落ちてしまった場合、直に頭に当たってしまうので大変危険ですね。早めにプラスチック製のシーリングライトへ変更することをおすすめします。

ちなみに、鏡もガラスの一種なので地震で割れてしまうと危ないということから、最近は樹脂製のミラーがあります。↓

 

 

 

背の高い家具はメインの部屋には置かない



背の高い
壁面の収納家具は、どうしても倒れやすくなってしまいます。どうしても置かなければならない場合は、寝室や長時間座る場所を避け、人があまり入らない納戸やウォークインクロゼットに置くようにしましょう。

そして高齢者の場合、手を上に伸ばして物を取るという動作がしづらいと感じてしまうことが多いので、物はなるべく減らして低い位置で出し入れができるように整理しておくのもポイントです。

あと部屋の隅にあって気づきにくいのですが、細長くて背の高いフロアースタンド照明も以外と転倒しやすいので位置に気を付けて設置しましょう。

キャスター付きの家具には気を付ける



キャスター付きの家具のメリットとしては、とにかく移動がラクなので、そうじやレイアウトを変更するのにスムーズに行うことができて大変便利です。

しかし地震となると逆効果で、横揺れがひどい場合には勝手に移動してしまい、家具や人にぶつかって怪我してしまうかもしれません。

キャスターで移動し終わった際には、必ずストッパーで止めるというクセをつけておきましょう。

そして高齢者がキャスター付きのイスに座る時には特に注意してください。

座る時にイスの座面を見ないままお尻を下げてしまい、お尻が座面に乗り損ねると尻もちをついたり、後頭部を打撲してしまうこともあります。

私の母は、1度尻もちをついてしまって大変でした・・・

 

外へ避難できる動線を広めに確保する

片付けていない物や宅急便の荷物などを廊下に置きっぱなしにしていませんでしょうか?

実はこのような荷物が避難の時に邪魔になって逃げ遅れてしまうことにもなりかねませんので、普段からキチンと整理するように心がけましょう。

そして玄関に家具が置いてある場合、その家具が万が一地震で倒れてしまっても、玄関扉をふさがないような位置に設置することも大事なので確認しておきましょう。

 

転倒・落下・移動防止器具を使って防ぐ


安心安全に暮らすために、上記の他に地震対策のためのアイテムを購入して工夫してみるのもいいですね。

  • L型金具
    家具と壁をネジで固定する。
     *但し家具自体をネジで止めるのでネジの穴が残ります。

  • ポール式器具(つっぱり棒)
    家具と天井の間のすきまに設置する。滑りづらいマットを一緒に挟んで設置すると効果が高くなる。
  • 粘着シート(マット式)
    粘着性のゲルシートで家具の底面と床面を接着させて固定する。

  • ストッパー式
    家具の下の前側にくさびをはめ込んで、家具を壁側へ向けさせて前方への転倒を防ぐ。

  • キャスター用下皿
    ストッパーのないキャスターは、この皿をキャスターの下に置いて動きを抑える。

  • ガラス飛散防止フィルム
    ガラス製の扉や窓ガラスに貼って、割れたガラスの破片の飛び散りを防ぐ。

まとめ


今回は地震に強いインテリアについてお伝えしました。

地震に強いインテリアにすると、高齢者にも優しいインテリアになることがお分かり頂けたかと思います。

そしてもう一つインテリアで大切な事をお伝えすると・・・

上記の対策の前に、普段から整理整頓して物を少なくスッキリした空間にしておくことが何より大事なので、今からでも少しずつ、気づいた時に片付けをする習慣をつけておくといいですね。