こんにちは、インテリアコーディネーターのエイコです。
特養の母は、コロナ禍でも幸いに元気に過ごしています。
さて、今回は「50代からの家具選び」についてです。
私が10年以上マンション業界でインテリア業務をしながら色々気づいたことで、皆さんのお役に立ちそうな内容がありましたので共有いたします。
モデルルームのインテリアコーディネートとは逆の発想で家具を選ぶ
誰もが一度は憧れるモデルルームのインテリア。
このインテリアコーディネートには、ある目的をもった特徴があるのを知っていますでしょうか。
それは、「なるべく広く開放的な空間に見えるコーディネート」にすることです。
理由は、販売するマンションの室内空間をなるべく広く見せたいからです。
そういう考えで家具選びをすると以下の家具が多くコーディネートされることに気づきます。
例えば、
- ガラス天板のテーブル
- 一本脚の丸テーブル
- 背もたれの面積が小さいイス
- 細い鉄パイプ脚のイス
- 背もたれの低いソファ
- 透明ガラスシェードの照明
など・・・
その効果として
透明なガラスを使うことによって、抜け感が出る
細い脚や低い背もたれなどは、圧迫感を感じない
上記のような家具でコーディネートすると広い空間に見えて暮らしやすいと思われがちですが、実生活では全くそんなことはないのです。
- ガラス天板のテーブル⇒割れやすい、天板の角が鋭いものが多い
- 一本脚の丸テーブル⇒天板の隅に寄りかかると倒れることもある
- 背もたれの面積が小さいイス⇒座りの体制が安定しない
- 細い鉄パイプ脚のイス⇒イスの脚自体の認識がしにくく、自分の足に引っ掛けて転倒しやすい
- 背もたれの低いソファ⇒座りの体制が安定しない
- 透明ガラスシェードの照明⇒電球が丸見えでまぶしすぎる
このようにモデルルームの家具は、実生活になると使いづらいどころか不便さえ感じる家具が多く選ばれていることが多く見受けられます。
当たり前ですね。見せるための空間を目的としているのですから。
50代からの家具選びは、モデルルームのインテリアとは逆の発想で考えてみる
上に掲げたモデルルームの家具選びとは逆の発想で考えてみることが家具選びのポイントとなります。(以下の家具&照明は、天童木工、カンディハウス、コイズミ照明より選んでおります。)
- 木製の天板のテーブル
- 4本脚の丸テーブル
- 背もたれの面積が大きめのイス
- 木製の太めの脚のイス
- 背もたれの高いソファ
布製や樹脂製の半透明のシェードの照明
まとめ
今回は、50代からの家具選びについてお伝えしました。
テレビ広告やネット広告でよく見かける、モデルルームの写真や映像。
華やかでかっこいいイメージで一度は憧れるインテリアだと思いますが、あくまでも見せるためのインテリアコーディネートなので、そのまま実生活で購入する際は、一度使い勝手を確認してみるといいですね。
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