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在宅介護

一人暮らしの親の心配事は解消していますか?~解決方法あります。 

こんにちは、インテリアコーディネーターのエイコです。

コロナウイルスがだいぶ落ち着いてきた頃ですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?

旅行へも行きやすくなり、遠方へお住まいの親御さんへ会いに行く人も多くなったかと思います。

そして久しぶりに会えた親御さんとの会話の中には、色々な心配事も出てきたのではないでしょうか?

そこで今回は一人暮らしの親の心配事について一度考えてみたいと思います。

ちなみに私の母親は、父親が他界してからの約3年間の一人暮らしを経て、老人ホームで生活をしています。現在87歳。

義母は、義父が50代で他界したため、一人暮らしは長いのですが、最近は足腰が弱くなってきています。現在82歳。

このような状況ですが、私の今までの解決した事も交えながらお伝えします。

親の一人暮らしの心配事→「日々の生活」 


一人ですべて基本的な生活のすべてをきちんと出来ているのかと心配になります。

年を重ねると以下の基本的な作業が段々とおっくうになってしまいます。

〇料理

  • 段取りを考えながら行動することが容易でなくなる
  • 細かい作業や包丁づかいが難しくなる
  • 火の始末が不安になる 

〇洗濯

  • 洗濯を干したり取り込む時の動作が足腰の負担になってしまう
  • 重い洗濯物を持って足元が見えないまま歩くと転倒することがある 

〇掃除

  • 重い物を片付ける時の身体への負担が大きい
  • 掃除機をかけるにも足腰の負担が大きいためにしんどくなる
  • ものを捨てるかどうかの判断力がにぶり、片付けられない 

〇買い物

  • 車や自転車の運転が不安となり、店へ行くことをためらう
  • インターネットでの購入が難しく、重くて大きな食材や日用品の購入がなかなかできない 

日常生活だけでも出来ることが段々と難しくなってしまいますね。

そして解決できる方法とは?

〇料理の解決方法

調理の負担を減らすため、途中まで材料を切って味付け済みの半調理のものを購入したり、週に何回かは高齢者用の宅配のお弁当を注文するなどの工夫をしてみましょう。自分で一から料理をしている場合は、冷蔵庫の庫内や調理台が常に楽に整理整頓できるよう、食材や調味料を買いすぎないように気を付けます。また不必要な食器も少しづつ処分していくこともポイントです。そしてなるべく加熱機器はIHクッキングヒーターへ交換して火災などの不安を取り除きましょう。

〇洗濯の解決方法

洗濯機の位置から物干しへ行く動線を見直してみましょう。戸建ての場合、洗濯機は1階に設置していることが多いので、そのまま1階で干すように変更したり、動線をなるべく短くする工夫してみましょう。予算に余裕がある場合は、段差を少なくしたり、動線の距離をなるべく短くできるような間取り変更などの部分的なリフォームをすることもおすすめです。そして楽に服や下着などが整理整頓できるように少しづつ減らしていきましょう。

〇掃除の解決方法

まずは、早めに家の中の断捨離を親御さんと一緒にしましょう。掃除や片付けを軽減するためには最初に物を減らすことが重要になってきます。何が必要で何が不必要なのかを親御さんへ助言してあげるものいいですね。物を減らしても日々の掃除が段々と負担に感じるようになってきたら、一か月に数回、外部に掃除をお願いするのも方法の一つです。

〇買い物の解決方法

本人がインターネットでの購入が難しい場合は、親の代わりに注文をしてあげましょう。親の家との距離がそれほど遠くない場合、1週間に一回程度は一緒に買い物へ付き添ってあげるのが一番良い方法です。そして買い物で苦労していることが1点あります。それは清算をする時ではないでしょうか。手先の動きが鈍くなってくると、小銭や紙幣を取り出すのに苦労しています。そんな時は、クレジットカードを使用してみることも勧めてみましょう。

親の一人暮らしの心配事→「健康管理」 


高齢になればなるほど、いつ病気やケガになってもおかしくない状況がついてまわるので、一番の心配事ですね。

〇病気やケガ

  • 室内で急に持病が悪化したり転倒した場合、誰にも気づいてくれない
  • 持病が段々と悪化していくことに本人が気がつきにくい
  • 痛いという感覚が鈍くなり、打撲しても本人が気がつきにくい
  • 処方箋を決められたとおりに飲むことが難しい 

〇通院

  • 車や自転車の運転に不安で、行きつけの病院への通院が難しくなる
  • 自分の症状を医者へ正確に伝えることができない
  • 医者が伝えたことを本人が正確に覚えていない 

〇室内環境

  • 暑さ寒さの温度感覚が鈍って、適切な室温の設定ができない

    このように、自分の体調不良に気づくことが遅くなって悪化させてしまうことが多いので、一人でコントロールするのが難しくなります。 

解決できる方法とは?

〇病気やケガの解決方法

まずは、何か少しでも具合が悪くなったらすぐに電話するようにと親に伝えると共に、子も仕事中でも携帯をなるべく手元から離さないような習慣をつけましょう。急病になった場合の対応をするための最善方法です。しかし急に具合が悪くなったり転倒したりしてしまった場合は、携帯電話での連絡が不可能です。そこでそのような対応方法としては大きく2つあります。

1. 遠隔で見守りができる機器を購入して自分で室内にセッティングをする

2. セコムなどの見守りシステムを利用する方法

もちろん、安価でできるのは1の方法となりますが、2のように外部のシステムを利用することで安心感が得られますね。現在は、沢山の機器やシステムがありますので、一度ネットで調べてみましょう。

〇通院の解決方法

一人で通院することに不安を感じる発言をするようになったら、一緒に病院へ付き添ってあげることがもちろんベストな方法です。そして病院へ行く前には必ず以下の事を親から聞いておきましょう。

  • 現在の病状
  • 今までの病歴や持病
  • 医者への質問や要望
  • どこまでその病状を回復させたいのか

そして診察の番になって医者の説明が始まり、初めて聞く病名だったり難しい内容の説明を受けると、理解に苦しんで慌ててしまうことが多くありませんか?特に加齢に伴う病気など、今まで聞いたことがないような病名が出てきたりと知らない事が出てきますので、その場できちんと医者へ質問するようにしましょう。

また聞き慣れない難しい病名や症状で診察内容が覚えきれないという場合は、診察内容をスマートフォンで録音しておくととても便利です。実際に実践してみた内容については、以下の記事をご覧ください。

https://eiko-smileblog.com/care-at-home-21 

そもそも仕事やその他の事情で、親の付き添いができない時もあることでしょう。その場合、外部に依頼することができますが時間単位で金額が計算されます。病院での待ち時間が長い場合は高額になってしまうので事前に確認しておきましょう。

〇室内環境の解決方法

最近の天候は、昔と異なって急に寒くなったり暑くなったりと変化が激しくなりましたね。高齢になるとだんだんと温度感覚が鈍ってしまい、自分では適正な室温が保てない状況になっていきます。

そのような状況を解消するためには、遠隔から室内温度を確認できる機材を購入したり、システムを使用すると安心ですね。適正な室温でない場合は親へ連絡して室内温度を変えてもらうようにうながします。

そしてもうひとつの方法としては、エアコンを遠隔で操作して温度調節してあげるという方法です。

遠隔操作としては大きく2つあります。

  • 遠隔操作に対応しているエアコンの機種を購入してメーカー専用のスマホアプリを使用して操作する方法
  • 「スマートリモコン」という機器を購入して使用する方法
    (既存のエアコンはそのまま使用可能)

どちらの方法にするかは、親御さんの身体能力や状況をふまえて選びましょう。

終わりに 

今回は、一人暮らしの親の心配事についてお伝えしました。

お伝えした内容の中には、私が今まで母親や義母に対して行ってきた内容も沢山入っていますので、実践しやすい解決方法ばかりです。

ぜひ試してみてはいかがでしょうか。