高齢になると動作が鈍くなったり、思うように動かすことが難しくなります。
すぐに変化することではないので、親の動作の変化に気づきにくいと思います。
私の母は、最初に上着のボタンをかける行為が難しくなったので、ボタンを取ってマジックテープを縫いつけて対応したりしました。
服もできる動作に合わせて変えていく必要がありますね。
ここでは、高齢者の服を選ぶポイントについてお伝えします。
高齢者にとってやさしい服とは
上着
- 伸縮性のある、ジャージ生地のもの
- ボタン→マジックテープで留めるタイプ
- 袖にゆとりがあるもの
- カーディガンやベストで体温調整
- 頭からかぶって着るタイプは極力やめる(着たり脱いだりの負担が大きい)
ズボン
- 伸縮性のある、ジャージ生地のもの
- お腹周りがゴムタイプのもの
- 裾が広がっていない形状のもの( 足が引っかかる懸念あり)
- 股上が深い形状のもの
パジャマ 下着
- 肌への負担が少ない→ガーゼや綿製
- 保温性高く、通気性が良い
- ボタン→マジックテープで留めるタイプ
- お尻周りにゆとりがあるもの(リハビリパンツや尿パットも入る)
着たり脱いだりしやすい服
高齢になると、関節が硬くなり、腕を上に伸ばすことや後ろに回すことが難しくなります。
また指先の機能が衰えてきます。
それでもなるべく一人で着替えができるように工夫しましょう。
そして一人で着替えができる服は、もちろんリハビリ効果につながります。
体温調節のしやすい服
高齢になると、若い時と比べて脂肪も少なくなり寒さを感じやすくなるため、保温性の高い服を選びましょう。
また通気性が悪いと汗をかいて風邪を引いてしまうため、汗を吸収しやすい素材を選びましょう。
重ね着をする事で、体温調節する工夫も大事です。
本人が気に入っている服
高齢者でも普通にお洒落をして外出することは、あたりまえの事だと思います。
気に入った服なら、少し着替えにくくても気にならないという方もいるようです。
着替えやすさだけを重視するのではなく、まずは親の希望を聞いて好きな色やデザインを選びましょう。
そしてなるべく着替えしやすい服を選んであげましょう。
まとめ
服を着る、着替えることは、高齢者にとって毎日の生活のメリハリをつけるだけではなく、楽しみでもあります。
私の母も施設にいますが、毎日違う服を着て楽しんでいます。そしてなるべく一人で着替えが出来るような服を着ています。
気に入った服や素敵な服があれば、外出も楽しくなり、生活も明るくなるのではないでしょうか。
高齢者の服についての参考サイト
公益財団法人 東京都福祉保険財団より↓
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/kiki/clothes/index.html