こんにちは、エイコです。
今回は私の母親の転倒についてお話しします。
現在は、特養で車椅子生活をしていますが、その前の4年間、数えきれないほどの転倒を繰り返してきました。
幸いなことに、命に関わるような転倒ではなかったのですが、打ちどころが悪ければ重症になっていたかもしれません。
この転倒時の状況をお伝えすることで、皆さんの親御さんの介護の参考になればと思い、今回書いてみることにしました。
段差があるところでの転倒
一戸建ての実家に住んでた時でした。
干している洗濯物を部屋へ取り入れようとした時。洗濯物を持ったまま、ベランダから30センチほと低い部屋の床へ足をつけようとしたのですが、洗濯物が足に絡んでしまい、そのまま前へ転んでしまったようです。
前から転んだので、もちろん頭をガツンを打っており、私が駆けつけてきた時には、おでこに青いたんこぶができていました。
本人は、あまり痛がっていませんでしたが、すぐにタクシーで近くの脳神経外科病院に行き、頭のCTを撮ってもらいましたが、問題がないとのことでした。
段差がないところでの転倒
段差がないサービス付き高齢者住宅の居室内で転倒が起こりました。
この頃は、母親の歩き方がかなり弱くなり、爪先を上げずにずらして歩く、スタスタ歩きになっていました。
スタスタでも歩けることは歩けるので、母親自身、爪先が上がっていないということには、全く自覚がありませんでした。
ベッドから冷蔵庫へ食べ物を取りいこうとした時です。その距離はとても近く、5~6歩程度。滑りづらい平らな床だったのですが、爪先が上がらなく、前へつんのめる状態で前へ転倒しました。
今度は頭というか、顔面を床へ強く打ち付けてしまい、右半分がお岩さんのように、青く腫れ上がっていました。
夜の出来事で、病院は開いていない時間帯でしたが、「♯7119(救急安心センター事業)」へ連絡し、近くの脳神経外科の病院を紹介してもらい、頭のCTを撮りました。
時間が経つと、ほっぺの内出血が青色から紫色に変わり、見た目は痛々しい状態だったのですが、頭の中では出血がなかったのでひと安心しました。
足が腫れた原因で転倒
これは、ある病気が原因となって起こってしまった転倒でした。
知らないうちに、どんどん右足の甲からくるぶしにかけて腫れていたのですが、内科へ行っても原因が全くわからない状態でした。
そして母親が一人で留守番をしていた時、転倒しました。
何かの拍子で転倒したと言っていたのですが、多分パンパンに腫れた足に電気コードか何かを引っ掛けたようでした。
母親は自分で起きることができず、私が夜会社から帰ってきた時は、仰向けで転倒したままで意識がもうろうとしていました。
慌てて私は、救急車を呼んで病院へ連れて行き、診察と頭のCTを撮ったところ、問題はありませんでしたが、まだ意識がもうろうとしていたため、即入院となりました。
一度、退院したのですが、足の腫れはそのままだったので通院を続けていました。
そのうち精密検査をすることになり、心臓の超音波検査で異常が見つかりました。
なんと心筋梗塞でした。
心筋梗塞になると、腎臓に流れる血液も少なくなって尿の量が減り、水分が体内に貯留してくると、足の甲やすねのあたりがむくんだりもするそうです。
参考URL:国立循環器病研究センター病院
http://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/heart-failure.html
トイレでの転倒
トイレは狭い空間なので、転倒しづらいと思うかもしれませんが、意外と多いんです。
これもサービス付き高齢者住宅の居室内のトイレで起こったことでした。
スタスタ歩きの母は、一人でトイレで用をすませることが、ギリギリ。
そこで、トイレ入り口付近に手すりとしてポールを立てて、つかまり立ちをしながら入るように配慮しました。
ところがこのポールから手を滑らせてしまったようで、私が夜会社から戻ってきた時には、便器の横で仰向けになってひっくり返って倒れていました。
自分で起き上がることができず、じっとしていました。
幸いなことに、後頭部は床ではなく、床置きでストックしていたトイレットペーパーにぶつかっていたので、大事には至りませんでした。
転倒してしまった時の対応
私の母の転倒事例の一例をお伝えしました。
転倒は、高齢者になれば誰でも起きる可能性があります。
年を重ねると、筋力が弱ることで歩行障害が起こり、バランスを崩すことで転倒しやすくなりますので、ぜひ気をつけたいものですね。
そしてもし親御さんが転倒してしまった場合は、どうすればいいのか。
早めに病院へ行ってください。
転倒は一人でいる時に起こることが多く、また本人がなぜ転倒したかが説明ができない時は、どこを打撲したのかが不明なのです。
その場合は、必ず頭部も打っているかもしれないという疑いも持って、脳神経外科でも受診するようにしましょう。
転倒は、突然起こる事なので、夜中に起こる事もあります。
その場合は、「♯7119(救急安心センター事業)」へ連絡し、近くで夜間診療が可能な病院を紹介してもらいましょう。
*このサービスがない県もありますので、下記でご確認ください。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/item/appropriate006_01_kyukyu_anshin_01.pdf